話術よりもヒアリング力が重要

システムエンジニアにはいろいろなスキルが求められますが、その中でも欠かせないものの一つがコミュニケーション力です。
コミュニケーション力というと話のうまい人というイメージがあるかもしれません。

しかし実際には話術よりも、ヒアリング力の求められます。
顧客がどんなシステムを希望しているのか、深く理解するためには聞く力が求められるわけです。

ヒアリング力と聞くと、ただ単に相手の話を聞くだけだと思っている人もいるでしょう。
しかし決して受け身的に会話を進めるだけが聞く力ではありません。

例えば顧客が要望についていろいろと話すでしょう。
もしかすると顧客が伝えようとしていることとこちらが解釈していることにずれがあるかもしれません。
そのことを認識せずに会話を進めていって、システムを作っても相手の満足するものはできません。

そこである程度先方の話を聞いたところで、「こういうことですね?」とその要望を要約したものを提示します。
もしその通りであれば次のステップに話を進めればいいですし、ずれがあればここで修正してイメージを共有することができます。

またヒアリング力だけがあっても、システムエンジニアとして活躍できません。
相手の要望を聞いたうえで、「それならこのようなシステムを構築するのはいかがでしょうか?」と提案する力も求められます。
相手は何を求めているのかヒアリング力でしっかりと把握し、それを叶えられる方法を考えて相手にわかるように伝えることが、システムエンジニアとして活躍するためのポイントの一つです。